昔の職人さんの苦労や工夫

エル・アルコン(El harcon)

70年代から90年代にかけてマスクも様々な変化がありました。

基本的な作りは同じでいても、その工程が省略して合理化したりしています。

昔のマスクを見ると、見えない所の苦労や工夫が良くわかります。

私はプエブラ、ラウル・ロメロ、ビクトル・ロメロが好きで集めていますが、良く見てみると細かい技術が所々にあります。

ルナさんと、ビクトルさんでは同じマスクも違うスタイルになります。

ビクトルさんの本体はお皿が小さめでサイドのパーツが広めに設定されています。

鼻の作り方も特殊です。カモハシの嘴の様な作りです。

エル・アルコンの全盛期のグラビアはビクトル製が多いと思います。

ビクトルさんは大学の4年しかマスクを作っていないようで、世界に現存するのも極少数となります。

その四年でも初期と後期では型紙が違うようです。後期はラウルロメロに似た紐通しになったりします。

四年で精度の高いマスクを完成させるなんて本当に苦労して試行錯誤したんだと思います。

ステッチも大変繊細になってます。時間をかけて丁寧に作製したのでしょう。

職人別でマスクを選んで見ると特徴や工夫が見えてきます。

好きなルチャドールも良いですが、機会があれば素晴らしいマスク職人の仕事を見て欲しいと思います。

 

 

 

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