【解析16弾】マスカラアニョ2000 カサ・マルチネス

マスカラアニョ2000(Mascaraano2000)

はじめに

カサマルチネスと一般的には言われているメーカーがあります。

グアダラハラというメキシコシティから飛行機で1時間半の街です。

メキシコ第2の都市で一年を通して穏やかな気候で過ごしやすい場所です。

有名なアレナもありサトルサヤマも滞在した街です。

古くからルチャは根付いていたものの、マスク職人は当時は彼しかいなく縫製が雑でも

様々なレスラーが利用していたようです。

ワグナー、ラヨ、MA2000、シエンカラス、へメロディアブロ他にも沢山のレスラーを手掛けていました。

グアダラハラ出身のレスラーが多いのが特徴ですね。

今は現存するマスクは少ない為に貴重です。メキシコでは贋作が出回っています。

しかし、見れば見るほどコピーなんて絶対に無理なマスクなのが分かります。

今回は2枚ペドロマルチネスを紹介いたします。

テルレンカ生地に銀の模様は定番の配色。

平置きした時の佇まいがカッコよく、本体の形も特徴的です。

表情は2000そのもの!模様が大きいですマルチネスよりも大きいですね。

このラインは独特です。湾曲が強めになっています。

カサマルチネスの2000に多用しているこの箔付き合皮。経年劣化で剥がれかけています。

この直線の紐通し!こんな角度は他の職人には見られません。穴数も少ないです。

ベロはジグザク縫しています。していない個体もあります。

裏側は縦にテープがあります。

裏当てはなく、鼻の処理も折り込んだだけです。

ノドテープは細いものを巻き込んで縫い付けていますね。

この縦のテープとは別物です。

皿の形も美しい、、、

もう一枚の2000

もう一枚の2000です。

赤テルレンカ、色々相違点があります。

大まかな作りは似ていますが、型紙の違いがあります。

本革の箔落ちと思われます。

こちらは裏張りが付いています。

大きさの違いか、模様の違いか皿の位置が低く、ソリタリオのようです。

紐通しです、真ん中にステッチが入っています、その為に穴が外側に開けられています。

十字テープも完備しておりますね。

前期後期で違いがあるのかもしれません。

最後に

メキシコ人でもわからない事が多いメーカーです。

車椅子に乗っていた説もあります。サンプル数と資料が乏しいので精度が低くなってしまいます。

しかし、紛れもなくグアダラハラのマスクシーンを彩り活躍した素晴らしい職人です。

超有名な画像です、このマスクたちはペドロ製ですが、紐通しが真ん中にはステッチが入っていません。裏張りも付いていません。

この中の一枚かもしれませんね。

因みに本人が被っているのはマルチネス製です。

次回も解析17弾です。

雑談

次はお盆明けの更新ですね。

ローリン会があります。欲しいマスクが出てくるか楽しみです。

会場で会えたらお声がけ下さい、10年近くブログを書いていて実際に会えてない人だらけなので、

顔わからない人は『黄色いシャツ』着ていきます。

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