ウンベルトのデザインを考える

ウンベルト(Humberto)

はじめに

ウンベルトは日本でも大変知られているマスクメーカーの1人です。

残念ながらもコロナ禍にて逝去されました。

コロナ前に交流がありオーダー企画もしました、日本人のお弟子さんがいたり、

日本のフィギュアが好きで、高額なオモチャを買っていった事を思い出します。

彼はどことなくアメコミ系サイバーなイメージとどことなく日本人にヒットするようなデザインを生み出します。

彼が産んだデザインを振り返ります。

ドスカラスJR

このドスjrの何代目かのデザインはウンベルト製です。

複雑で繊細で彼の世界観をよく表しているアレンジです。ドスカラスはデザインが完成されているのに、メジャーアレンジができるのは彼のセンスです。

ドクトルワグナーJRの耳の戦士

この戦士の顔を整えたのは彼です。それまではいろんなパターンがありましたが、これが定着してそれ以降の全てのメーカーに波及しました。

それまでは、かなりデフォルメが強かったですね。ロペスの戦士も数パターンあります。

アストロ・デ・オロ

グアテマラの有名レスラーのモデルチェンジにも関わっていました。

「アストロデオロのマスクのデザインを変更」

「アストロデオロと一緒にいるのは彼の友達のウンベルト・アルカラスです。疑いようの無い真の友情があります」

と記載があります。

なんとも彼らしいデザインです。縫製も90年代ウンベルトです。

復刻してみたい気持ちもあります。興味のある方がご一報下さい。

エル・イホ・デル・サント

初代サントからイホの時代に代替わりしてマスクメーカーも変えました。

初期のマルチネスも味がありますが、本当の彼の顔は間違いなくウンベルトです。

サントの話をしていると、同じデザインでも細かいバージョンがあり、60年代のイメージした表情を考えたりしています。

ロペスとパパの後なので大変なプレッシャーがあったと思います。

その中彼がイホサントの顔を作ったので功績は大きいです。

最後に

思い入れの強い方も沢山いると思います。

彼の工房にいる時に色々話したのが良い思い出です、彼はウンベルト製と謳うよりも『cacao製』とメキシコでは名乗っていました、匿名性のある活動を好んでました、また、『ニューメーカー』と言う名前も気に入っていました。

彼のメディア用の顔になっていた『El Testigo』も彼のスタイルに合っていました。

メキシコにいた時に彼のラジオでイジってくれたにも良い思い出。。。

彼のルチャ研究家としての知識も素晴らしく、ドクトルルチャと対談してもらいたかったです。

今のコロナが落ち着いた世界にいて欲しかったと強く思います。

皆さんのウンベルトの思い入れや、マスク写真などありましたらこちらから投稿下さい。

ブログで紹介させて頂ければと思います。

雑談

次回は『カサマルチネス』のマスク紹介です。

貴重なマスクでコピー品も出回っているぐらい人気ですね。

ローリン展も近づいてきました。どんなお話が聞けるか今から楽しみですね。

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