【解析18弾】パサロ デ フエゴ ブシオパパ

ブシオ(Bucio)

はじめに

アルトゥーロブシオはルチャのマスクにおいて大きな貢献をしました。

マスカラスも70年代に製作をしており、あの有名な蜘蛛の白テルレンカは彼の作品です。

ステッチは決して綺麗な方ではありません、というのもオーダーの数が物凄く綺麗に作っている時間がなかったのでしょう。

しかし、その表情やセンスは彼にしかできない物です。

日本名『火の鳥仮面』です。

複雑でいながら炎を表現しています。

このデザインは骨が折れます。

カッティングから縫製が大変!

表情がとても良く、ブシオの世界観がよく出来ています。

目の炎は一枚革なのでカネックレベルで材料を消費します。

こういう窓は今の職人は一つ一つ分離して縫いますが、彼は一筆書きで縫っちゃいます。

こういう時は縫い始めは何処から縫いますか?

中心から外に掛けて縫うといいですね。

頭頂部のパーツも複雑になっており一筆書きになっています。

ブシオといえばこの鼻巻き込み処理です。

よく見られます。80年代のブラソ系や他のマスクもこの処理が多いです。

口のテープは上から付けられています。

これは珍しい処理ですね。

切り込みはなくキレイに処理されています。

裏を見ると複雑さがわかります。

裏張りも範囲が広く大変なのがよくわかります。

なるほど!火の鳥が羽ばたいている様に見えるわけですね!

最後はこれもブシオパパ処理です。

紐通しの上のベロを縫い付けるのは切り込みを挟んで縫います。

さいごに

現在であれば『フラミータ』選手の様なデザインになると思いますが、昔はこの様なスタイルが多かったですね。

ブシオは色んな人から様々な注文がありそれをこなすのは大変な事です。

間違いなく歴史の一部です。

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