物作りをする者として
ものづくりの職人さんの拘りはファンの方はわかりますか?
職人さんと話している時に例えば「角を三角留めしている」など見れば見るほど様々な場所に
拘りが隠れています。
今回は『違和感』についての話です。
失敗をどの様に思うか
マスクはプログラムとは違うので間違いながら工程を進めてもカタチになります。
拘りは大事で、その信念が逸れた時に『違和感』になります。
その違和感がどの時点で気付くかが重要です。
それは早めに気付くほど傷は浅いです、またその違和感がわからない感度だとそのまま成長も止める事になります。
私はよく失敗し作り直しをします。
これは技術不足と検討があまい為に失敗いたします。
そのまま完成もできるのですが、違和感が拭い去る事なく完成は気持ちが悪いです。
いつ気づくのか?
早く気付くと傷は浅いにしても、ある程度進めないとわからない事もあります。
例えば本体の形を知りたいなら袋を作るところまで最低作らないといけません。
次に本体と模様のバランスを見るには模様をセッティングしなければなりません。
セッティングしてから『違和感』を感じると折角作った本体を無駄にする事になります。
しかしながら、違和感を拭うにはやり直す他ありません。
せめて素材の無駄を少しでも防ぐ為に、お皿の部分だけでも切り取ります。
マスカラスオーバーの失敗
今回失敗したのはマスカラスオーバーです、オーバーが全て同じ本体の形が合うのか?というわけではありません。バランスがあり、それにあった本体があります。
当時の職人は失敗をどう思っていたのか?
マルチネスは目の模様を逆に付けてもそのままリリースしていました。
分業制のせいなのか?さらに逆に付けたまま完成させ、本人に納品し、その本人も気づいているかは
わかりませんがグラビアに出たりしています。今となれば塞翁が馬でこれはこれでありというもありました。
見る目を養う
マスクを購入する前によく観察する事で違和感のすり合わせをします。
そのアンテナが弱いと手元に届いた時にはがっかりする事もしばしばです。
そうならない為には感度を高めるしかありません。
ステッチが綺麗だとそこに目がいきがちです。全体的に評価ができる様になると失敗は少なくなります。
私はメキシカン専門ですが、メーカー関係なく出来が良い物は購入する事にしています。
自作マスクでも良い物は良い物ですので手にします。
手にするとやはり良い物だなと思う事が多いです。
良いマスクを手に入れてアンテナの精度を高めて欲しいと思います。