ラメ生地の特性
日本人はエラスラメを防縮して使用します。
約3割縮みます、その質感はストレッチ性が増して、フィットしやすくなります。
一方メキシコの職人さんはローリン、ミゲルアンヘル以外は防縮していません。
(最近の職人さんは知りません)それよりも特殊生地ばかりでラメは極僅か。
防縮の良し悪し
最近なぜ、他の職人さんは防縮していないのか考えると、
デメリットとして生地が伸びすぎてしまう事でしょうか。
防縮後はしっかりとした質感はあるにしても、どこかコシがない様な
硬いけど伸び過ぎる感じです。
なんと言っても、最大のメリットは生地のロストがないって事ですよね。
ラメの経年劣化
プエブラやロペスは防縮していませんが、2000年位の物は良い形で残っている物も多いです。
さすがに80年代中期の旧新ラメは縮んでしまっていましたが、良い雰囲気はあります。
糊が付いているので硬い質感は残りつつも暫くは防縮無しのラメを使っていこうかなと思っています。
経年劣化でも良い雰囲気が出てくれたら良いなと思います。
防縮方法のあれこれ
防縮の技術は人それぞれです。
私はお湯で洗って、陰干し、アイロンがけをしていました。
アイロンがけをすると、部分的に目が詰まりすぎてザラザラした箇所も出てきます。
一時期はラメの硬さが嫌で、漂白でダメージを与えて柔らかくしたりしました。
質感は最高に良くなるのですが、ダメージにムラが出たりします。
損失と時間がかかり過ぎるのでもうやりません。
オークションでも銀ラメを染めている方がいますが、下地のみ色が付いて銀のラメの部分がうっすら色が付きます。結果見た事のない色のラメになり奇妙に思います。
本当に良い色を作るには一度漂白で真っ白のラメを作ってから染めるとかなり良い質感と色味が出ます。
ラメの頂点
現在手に入るエラスラメはどう加工してもエラスラメです。
頂点は旧ラメとゴムラメです。
市場には滅多に出ないのと円安でもう値段も跳ね上がっております。
幸運にも今回再度ゴムラメを手に入れます。
ラッキーなのは金銀以外の色なので超貴重な生地になります。
到着次第紹介したいと思います。