80年代半ばに夢の対決が実現していました。
タイガーマスク対ミル・マスカラス
初代から受けついたそのマスクを汚すことなく守り抜くタイガーと
マスクマンとしてプライドと経験と人気があるマスカラスは何を思って戦いに挑んだのでしょうか。
このカードを受けたマスカラスもそうですが、マッチメーカーも良くぶつけたものです。
試合はプライドの戦いでした。
攻めるタイガーに対して中々受けようとしないマスカラス
戦いにくいヒーロー同士の戦いは何処となくスッキリはしません。
メキシコは善と悪で戦いますが、日本はそうではなく、戦いを前面にして戦います。
ヒーロー同士(善と善)となると表現が難しくなるのでしょう。
この時にマスカラスはピンクのオーバーを被って金と黒のツートンで来たはずです。
当時の思い出のマスクを復刻しました。ツートンって糸を変えたり、縫い合わせが難しいマスクです。
それと、一つ重要なのが、黒ラメだけ厚さが違います。
金と黒の厚さと伸び率が違いやや引きつってしまう事です、これはラメも色によって
若干変わります、赤ラメはややしなやか、銀は固め、防縮するとわかります。
昔はラメを染めたりもしましたが、手間がかかり過ぎて今はやっていません。
マスカラスの製作は難易度が高いです。
ただ単に形にするだけなら容易な部類に入りますが、当時を思わせる作りは本当に難しいです。
これも完璧ではなく雰囲気を寄せて作っています。
鼻の高さ、距離は80年代のあの時代のマスクと尺は同じに作製しています。
それでも少し近づけたぐらいだと思います。ステッチの癖セッティングの癖、副素材などで当時のまんまは不可能です。作る度にマスカラスは本当に難しいマスクだと思います。
是非当時の雰囲気を出せる職人さんがいましたら、ご教授してもらいたいものです。
それと、日本にはマスクの間違った情報が溢れています。
不利益になる方もいるので深くは言えませんが、本当に良いマスクを手に入れるってなんだろう?って思う時があります。マスク交流会でお話しできればと思います。
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