はじめに
近年材料費が高騰と終売問題で手に入り難い素材も多くなりました。
素材とは
主に本体の生地、本革、その他の紐やファスナーにボタン、カシメなど
素材には色々あります。
どのマスクマンが材料を使うのか?
私は本革を使用しますのでこの材料が原価に直結してきます。
面積の多いものはそれなりに作業と材料費がかかります。
カネック
まずはカネックです。
一枚革で作りますので物凄い量を消費します、細かいカッティングに集中力が必要です。
マルチネス、フリアは口の所で分割式です、これは革を大きく切り取る必要が無く効率よくなります。
紐通しも一緒です。
プエブラ式カネックはより贅沢になります。

エヒプシオ
一見そうは見えませんが、このマスクも大変です。横のラインが大きさバラバラなので、革に線を引くと隙間が空き中々革を消費します。
横のラインを継ぎにする事もあります。

ウルティモドラゴン
最も素材を使用するマスクマンは恐らくウルティモドラゴンでしょう。
本体と首元のヒラヒラだけでもかなりの消費があります。
次に革は顔正面のパーツの端は二重にしなくてはなりません、
後頭部から伸びる尾も二重です。
更にトサカで同じ革を使用します。
目のパーツと耳のパーツがあります。
縫製する場所も多く繊細で顎にはボタンを取り付けます。
ミゲル製はパワーメッシュ付きで、縁取りもローリンよりも革が大きいので更に使用します。
プライベートもそうですが、試合用は本当贅沢なマスクだと思います。
ローリン曰く「こんなエレガントなマスクは他にない」との事ですが間違いありません。
彼が10年間の間にビジャノ3、アストロ、ウルティモの3枚専属でやっていただけあります。

本当にエレガントなマスクだと思います。
個人的に大変好きなマスクです、ウルティモマニアはあった事ありませんが会ってみたいものです。
最後に
職人は腕も日々磨きつつ、素材探しに苦労しています。
浅草橋で良い問屋を見つけたのですが、そこも潰れてしまいました。
今金の革が無い状態です、カネックやマスカラスが作れません。
どなたか金の良い革ある方いますか?いましたらご連絡下さい。
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