マイナーオーバーと雑談(No famoso de mascara)

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オーバーマスクでも超マイナーな部類もあります。

何十回も来日しているマスカラスは物凄いオーバーマスクの数とデザインが存在します。

今までいろんな資料から復刻したりしました。

しかしながらマイナーなデザインはあまり人気が無いようです。

やはりメジャーなオーバーは人気があります。

代名詞の様な”サメ口”は世界中で一番有名なオーバーです。

イホデルサントもサメ口が好きなようなことを対談で話していました。

今日はこの”時計”のオーバーです。10年前頃からいつかは作りたいと思っていたデザインです。やっと作成することができました。

マスカラスの全盛期から時間が経っても魅了されるのは、職人にデザイン性、そしてマスカラスの輝きがあるからこそでしょう。

最近は小さい変化が見られてきました。

なんの変化かと言えば、マスク製作者の縫製の変化が見て取れました。

昔から”ドスカラス”を作製されている方は大変多いのですが、

ドスカラスは以前ここに書いた”鼻ステッチが目尻に被せて縫う”を書いたことがありました。

これは旧プエブラのドスカラスの処理なのですが、復刻ではこの処理はありません。下地の鷲を縫製してから目を付けて縫っているという事です。

なので復刻プエブラで”鼻ステッチ被せ”はイレギュラー品かコピー物です。似たような素材を使用してもやはりわかる物はわかります。某ショップのドスカラスもプエブラと表記がありましたがコピー品です。ワグナーも真っ青になります。

最近はこの様な細かいニュアンスも研究されているという事です。私のHPを見て参考にしているほど影響力はあるとは思えませんが、ちょっとした変化が見えます。

同素材で作成すると、タグの無いプエブラは混乱を生じる事があるようです。

ラウルは刺繍が付いていますが、この刺繍まで付けて販売は良くない事です。

物凄く上手なフィッシュマンがあったのですが、テルレンカで本体も縁取りも

かなり似ていましたが、相違することがあり贋作だろうと思います。そこまで上手に作れるのであればタグ付ける必要はありません。

どんなに上手に作れるようになっても、職人さんの癖や細かいニュアンスはフォローできません。

マスクは本当に奥が深いです。難しい芸術です。

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