はじめに
ローリン2に参加してきました。
メキシコで会いたい職人さんは大体会ってきましたが、唯一会えなかったのがローリンさんです。
日本人はその細かく丁寧で妥協のないローリン製のマスクが大人気です。
70年代からマスクを製作しているので、もう50年製作している事になります。
年代的はプエブラらラウルと同年代です。
凄いのが歳を取ると目が弱くなり、製作に支障が出てきて作品に現れますが、ローリン製のマスクは一切それを感じる事がありません。
今回は、Gスピリッツには掲載されていないお話もできたらと思います。
そして、私の所感も書いていきます。
妥協は一切無い製作スタイル。
これは、兼ねてから私は彼が製作に関しては世界一と思っています。
マスクのセッティングもその中の一つで、目とお皿の距離までは私も測ります、しかし、彼は全ての模様の突起から皿、丈、後頭部と寸法を測り完全なる左右対称を再現します。
マスク作りの中で大切なのは「完全左右対称」と言っていました。
余談ですが、ビジャノ3号は被ってXの上の部分がオデコの所の同じ位置にきているか、被って確認しており、同じ位置にあるものは良いと言っていました。
これも、ローリンが気付かせたものであり、晩年までもローリン製のマスクを被った時は表情が良く、凛とした姿がありました。
タイガーマスクの製作者の中村さんも「ローリンのセッティング技術」の方さを評価しています。
素材は何が1番好きですか?
「バンドン(ジャージ)」
リクラプンティーニは多用していますが、扱いにくく、すぐに丸まったりして好きでは無い様です。
今回の即売会では貴重なテルレンカ生地、そして、70年代からの在庫であった生地(失念)を使用したミステルローリンやウラカンがあります。
スターリングスパンデックスは伸縮性に乏しく分厚い事からあまり好きではないようでした。
一枚一枚彼のストーリーが語られていました。
他のマスク職人の評価
完全なる『左右対称』が主義ですので、やはりフリアは不動の評価です。
70年代のアントニオマルチネスのマスクを見せてみると完璧な仕事と仰っていますが、、、その後の、、、
そして、僭越ながらも僕のマスクも見てくれました。
最近マスカラスの型紙がよくできた物があり、それを見てもらいました。
マスクの評価の仕方
彼はまずどの様な視点でマスクを評価しているのか、左右対称もそうですが、その前のインプレッションは『鼻』を見る様です。
これは私もよく感じます。
鼻が出てるからカッコ悪いではなく、その鼻筋のラインが自然な事です。
ステッチがキレイとかよりもよっぽど重要な気がします。
完全シンメトリーをどのレベルでするのかと言うと1ミリもずれない事です。
今回の私のマスクのセッティングは良かったのですが、ファスナーの紐通しが2ミリずれていました。これはファスナーを閉める都合右側がごく僅かに長くなります。
これを見越してセッティングが必要なのかもしれません。
長文になるので今回はここまで。
ローリンへの想いが強すぎて、一度では書ききれません。
後半をお待ちください。
感想やローリン製のどんなマスクがあれば欲しいかお声をお聞かせください。
こちらからもしくはスクロールしてコメント欄を開放していますので書き込んでください。
宜しくお願いいたします。
コメント
ここから書き込めます