はじめに
山下清さんがご存知でしょうか?
大正生まれで類稀なる才能を持っていた天才です。
山下清さんの画集を見ていると芸術家が生み出す作品には人となりが出てくるという事です。
彼の生い立ちを知ると苦悩と小さな喜びの連続だったと思い込ませます。
三つの時代
「学園時代」「放浪時代」「晩年期」と彼の人生を分ける事ができます。
学園時代
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彼は知的障害があったために、八幡学園という学校に転校しました。
そこで張り紙で作る作品を作るようになる。
人との関わりが得意ではなかったので、虫を捕まえては観察し絵を描いていたようです。
この時代からすでにセンスが見てわかります。
放浪時代
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八幡学園での単調な生活に嫌気がさして、学校を抜け出して仕事をしたり、放浪する事になります。
この頃は貼り絵の全盛期でこれ以上の無い究極の作品群です。
晩年期
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晩年期は油絵や皿に絵を描いたり、新しい世界を見出します。
彼は40代後半で亡くなってしまいます。
類なる天才だったのがよくわかりました。
現象を見て自分の世界で表現する。この事が如何に難しいか、、、、
物作りをしていると、何が正解なのかがわからないので悩む事が多いです。
この後、山下さんはフランスに行ったり、海外に行って見知を広げます。
彼がもしまだいてくれたら、どんな芸術家になったのか。
最後に
マスクも時代によって様変わりしております。
例えば一つのテーマのキャラがあるとしたら、その物をどの様に表現するか。
その表現も現代の流行りに押されて、どことなく似たような表現が多く感じます。
独創性があり、忘れられないデザインを生み出す事が難しいという事です。
ロペス、プエブラ、マルチネスや70年代80年代の職人さんは独創性の塊です。
時代が時代だったので情報の行き来が無く、独自のセンスの勝負です。
残念ながら私には独創性のセンスはありません。やれる事は先人のマスクに近づけて制作する事です。
最近知った職人さんでは安居さんという方がいるのですが、彼は独創性に優れ天才的なセンスを感じました。
感覚は養う事ができても、センスは子供の時からの複雑な要因が関係する気がします。
やれる事は全力に取り組み自分の世界を表現いたします。