ドクトルルチャの新マスク
皆様ドクトルルチャのブログを読まれましたか?
Dルチャの専属の職人さんが逝去されたので、ソルチャ代表の林さんに製作を依頼しました。
ブログを読み画像を見ると、全ての工程、素材、林ワールド全開のマスクです。
見た瞬間見慣れない輝きのラメでまさかとは思っていましたが、
青のゴムラメを基調に使い、細かいパーツも『ゴムラメ』を使用していました。
今ではどの旧ラメも手に入らない『豪華絢爛』なマスクです。
このマスクは大きく分けて、素材、デザイン、機能性に特出しており私の所感を少し。
素材は言わずと知れたゴムラメにプエブラルーツの革。恐らく裏張りも『あの』ウール調のものでしょう、旧ラメすら今は手に入らない上にゴムラメは更に手に入りません。
それを使用する価値のあるマスクだという事です。
デザインは大きく変更されています。横に大きな馬が施されていて、
ミステリオの様なサイドに張り出されています。
続いて、オデコから目、鼻、口です。
これはブログ(上記参考)にデザインの成り立ちを知ることになります。
LUCHAを縦に表現するのですが、そのデフォルメが秀逸です。
メキシコの『オンブレアギラ』を付けたり、蹄鉄をイメージしたり、
デザインは信念を元に作られていると解かると考え深いものです。
ある種の『謎かけ』の様で、イデオロギーを語る楽しさがあります。
プロレスもマスクも想像を膨らませ語るのが醍醐味です。
次に機能性、これはマスカラスの本体の形で大きめのお皿、おでこ当たりの余裕のある感じがマスカラスオーバーっぽいです。
側頭部からおでこに流れるラインと丈がバランスが取れているマスクはどの角度から見ても美しく思います。
昔の職人さんはこれが解っている様で美学が備わっている様です。
僕は備わっていないので日々先人のマスクを見て学ぶしかありません。
口は大きく開いています。横タグ時代のソリタリオを彷彿とさせる開きです。
口はほっぺまで出ています、これは喋る事を考えて口回りの自由度を考えているのでしょう。
また、この様に言っています、「これで汗をしっとり掻くと、ゴムラメが顔にフィットしてきますよ」
先ほど述べた、おでこのラインの余裕がジャストフィットしてくるという事でしょう。
まるで、野球のグローブを自分にフィットさせるような育てる感覚があると思います。
ステッチも大変細かく、僕にはできない技です。
もし、僕が彼の顔を作るとしたら?!と想像したら、青ジャージにソリタリオの前傾の型紙にして、口は小さく大変シンプルなマスクを作る感じかな?と妄想します。
しかし、前傾のマスクは型紙が難しいので研究ですね!
あれこれ考えるのも楽しいです。
0ベースでデザインを考える事の難しさ、できたマスクはその人の顔になり
愛着が生まれ、デザインを磨き進化していく。
どの時代もマスクの根本は同じです。
大切なのはその人のデザインの信念です。
↑この一つ前のデザインが秀逸で、これ以上手直しできないバランスから、更に
アップデートする難しさ、例えるならタイガーマスクのデザインに何か足す難しさ。
これからも元気でマスク姿を私たちに披露して欲しいと切に思います。
彼にしか話せない深い話がまだまだあると思います!(個人的にはサスケ選手と車に乗ってTaka選手に襲撃された時の話が気になります)
ひょっとしたら、その内オーバーマスクを付けて入場して、そのマスクも語られたり・・・・
プロレスファンは半分ロマンで生きていますので、常に飢えています。
ドクトルルチャさん快諾と写真の提供ありがとうございました。
コメント