昔から製作しても、ずっと納得しないマスクが”エルサント”でした。
これはシンプルでいながらも”あの”顔にならないので敬遠がちでした。
しかし、最近納得するマスクができました。
メキシコの某職人さんとサントについてかなり議論をしました。
本体のラインや、縁取りの距離など、ロペスは計算していたのかわかりませんが、絶妙な表情です。
縁取りの内側に巻き込み処理をしているマスクがあり、シンプルでいながらも
この処理によって仕事量がかなり増えます。
この処理をする必要はなんなのか?と考えても答えはでませんが、これもロペスのセンスなのでしょう。
良いマスクを作り終えるとなんとも言えない充実感があります。
これから更に完成度が高いマスクができるかもしれませんが、今は満足しています。
コメント
こんにちは、楽しく拝見しております
当時10歳くらいの子供でしたがゴング誌で見るマスカラスの顔がその時々で違って見えてはいました。写真の角度のせいだけではなくマスクとマスカラスの眼や口の位置が合ってないのかなぁとは思っていました(笑)まんざらハズレてもいなかったと知り(笑)懐かしいやら作者や作品の違いに感心するやら。作者さんの気持ちや時代を反映していてマスクって深くて理屈抜きで興味深いものですね。
よこちゃんさん、ありがとうございます。
マスカラスの表情も角度により見え方が違いますが、
製作者のスタイルの影響は大きいですよね。
後は時代でしょうか。70後期と2000年代とはプエブラでも別物ですし、
とても面白いです。