私はマスク作りの時には、本革を使うことにしています。
私の好きな昔のメキシコの職人さんがそうだったからです。
今は煌びやかな合皮が容易に手に入ります。
安価で煌びやか、発色も良いとなると、合皮で十分だと考えるのが普通です。
しかし、私の信念は本革です。
昔の良いマスクは本革がメインです。
中には合皮も勿論ありました。
80年代マルチネス、インカ、ブシオは比較的に合皮割合が高いです。
近年出ていた『セプティエンブレネグロ』はビクトルロメロ製で,
合皮のマスクでしたね。
しかし、マスクのクオリティが高く、破損があっても高価なマスクになりました。
70年代のマスクなので、その時代により、素材が手に入りにくいというのもあると思います。
では、現代はどうなのか?物があふれている状態で楽に手に入るのか?
実際は手に入りにくい物と手に入りやすい物があります。
手に入りやすい物は黒、白などの革は比較的に手に入りやすいです。
しかし、黒のエナメルに関しては、裏が白の物が圧倒的に手に入りにくいです。
これは、タイガーマスクのマスクがそうだったように、昔の黒エナメルは裏が白地なのが
多いイメージです。
白だと縁取りがシャープに見えます。
今の出回っている本革はほぼ裏が黒です。
続いて思いつくだけで、オレンジ、水色、黄色、緑、の良い革は手に入りにくいですね。
東京の革問屋、ネットを見てもこれだというのは中々、出会えません。
良い革がないと、マスクの制作意欲が落ちます。
こればかりは探しても手に入らない時は入りません。
妥協して合皮でもできますが、真の満足感は得られない事が多いです。
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