マスクは大体が左右均等に作られています。
今の職人さんはみんなステッチが綺麗でキッチリと作っている印象です。
70年代、80年代のマスクはマスクを作れる人がいなかったせいなのか、1日にこなす量が多いせいなのか、ステッチを重要視しないのか、いい加減な物もよく見ます。
しかし、下手だからいい加減とかではなく、文字と一緒でその人のミシンの走らせ方のスタイルです。
革の切り出しも正確では無いものが多く、カレンダリオなんかは小さなパーツも左右対照ですが、
大体がどこか歪んでいます。
90年半のカカオ製はキッチリとカッティングされています。
プエブラはどこか歪みが生じています、しかし、それでも表情は
さすがの一言です。唯一無二の職人さんです。
トレードも左右同じようでも角度が違うとかは良くあります。
今まで見た中でも殆どが対象ではありませんでした。
不思議な物です。左右対称と思って作っているのでしょうけど、僅かな歪みが出てくる。
しかし、クオリティは最高峰。それも味なんですね。
職人としては、歪みは計算外だと思いますが、収まるところに収まっている感じです。
カレンダリオは大変ですし、製法も少し違い難しいマスクの一つですが、
出来上がった後の達成感はあります。
マスクを見るときはステッチが外れているとかよりも、職人が試行錯誤して作った過程を評価してみると見る目が変わるかもしれません。
このマスクは既に譲ってしまいましたが、また作りたいマスクです。
ps
マスク会に持っていくマスクが悩ましいです。3枚までです。
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