昔のマスクの大きさ
今の時代は生地のチョイスも容易になりました。
ラメ、ジャージ、ストレッチサテン、スタスパ(細ラメ)
特殊衣装用の煌びやかな生地が目白押しです。
ではサント、ウラカン、デモンの時代の60年代はどうだったのか?
ラメは存在はしていましたが、旧サテンが全盛期です。
どれぐらいの値段していたのかはわかりませんが、
厚くて、発色は上品です、ストレッチは効きません。
ロペスやマルチネスはその伸びない生地でジャストサイズのマスクを
作っていきます。
伸びないので大きめに作られているかといえばそうではなく、
ビチビチの本当のジャストサイズです。
皮膚の様に密着しています。
マスカラスの初来日のマスク達はサテンだらけです。
グラビア見てもどれもジャストサイズ。
サイズは思ったよりも小さいです。
ゴムラメとサテンの二重マスクも縮んだ?と思うぐらい小さいです。
職人さんはご存じだと思いますが、伸びないマスクの製作はとても困難です。
近年ではローリンのビジャーノラメ、このラメは日本にもありますね。
あの生地はほつれるし、いい事ないです(笑)
ソリタリオの前傾型の型紙までジャストサイズで作るのは凄いことです。
あの形は、後頭部の部分がシワが寄りやすく、難しいです。
私も真の型紙には辿り着いていません。
何度も作り直していますが納得するには当時物のマスクを購入しないといけません。
この前傾型の型紙もマルチネスはさまざまな皿の高さがあります。
80年代になると更にばらつきがある感じです。
恐らく裁断もある程度適当だったのかもしれません。
助手が多く、上手な人もいればそうでない人もいたと思います。
毎度同じ様には作れていないのでしょう。
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