日本のエラスラメ
日本はタイガーマスクの時代から愛用されていた『エラスラメ』がこの度廃盤となります。
メキシコでは『lame japones』という相性で通っていました。
日本生まれのマスクマンはどのマスクも大体ラメが使われていました、ライガーもラメ中心でしたし、コブラ、マシンなどなど挙げればキリがありません。
80年代の新ラメ初期の質感は大変スムーズで光り方も違いました。
現在のラメの需要
最近のマスクマンはラメを使わない選手が増えました、特殊生地が中心に派手な箔の付いたものが多いです。
ドラゴンスケイル、特殊パターンのスパンコール、生地も派手ですが、模様も複雑になり、生地の良さを隠している様なマスクもあります。
ラメの必要性
私の様にメキシカンを作る職人は表現するには絶対に必要な生地です。
近年、減色されていき、生地自体の劣化もありながらも細々と生産されていた生地でした。
金はタイガーマスクの生地なので、職人さんはもう難しい場面に差し掛かりました。
如何に舞台衣装、プロレスのマスクに主に使われる需要は全体的に見ても規模が小さすぎます。
コストが掛かるだけで、有益な生地とはいえないのでしょう、時代の流れと言えばそれまでですが、寂しいものです。
代替え
代替え生地の『スパークリングスパンデックス』がありますが、織り方が違いますので、色味がどうしても違います。生地自体良いのですが、やはりエラスラメなんですよね。
既に『黒』はどこも在庫が無く、他の色もこの調子だと直ぐに無くなると思われます。
今後の展開
数年後にはラメは貴重な生地の部類になります。
ラメじゃないとダメというマスクマンは今の時代はいないので、何とかなりますが、メキシカン、タイガー系、ラメが好きな職人さんは苦しくなりそうです。
今はまだある所にはあるので、買える方は買った方が良いかも知れません。