漢字で書くと`賢次郎`この名前を知っている方は`通`かもしれません。
マスクの歴史の研究家で、国宝級のマスクコレクターで、更に、凄腕のマスク職人でもあります。
どうして日本名を持っているかと言えば、日系メキシコ人になります。
今回は彼の工房にお邪魔して、マスクの話を随分とさせてもらいました。
彼の拘りは、本体と縁取りのバランスです。
沢山の人がコピーしたがる、マルチネスソリタリオで有名な`前傾`の本体の再現は素晴らしいものがあります。
良いマスクを作る人は良いマスクを所有しています。
彼は横タグソリタリオや、ロペス1世のマスク数枚、70年代のマスクも多数持っていました。
例えば、ラヨ・デ・ハリスコの奥さんがマスクを作っていて、作りは粗悪ですが被ると、あの顔になるんですね。
何枚かの旧サテンのマスクも始めて見てみると、生地が重たく、光沢が非常に美しいです。
伸縮性の無い生地でバッチリとサイズを合わせられるのは凄い事です。
今回は数名のレスラーに納品したのですが、ケンジロー製のマスクはフィット感、縫製、表情が素晴らしいものがありました。
日々研究して作製しているというのが良く分かりました。
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