日本ではお馴染みのメーカーです。
80年代にはニューメーカーと言われていました。
彼のマスクの歩みは謎が多いのですが、それもそのはず、彼は匿名の謎の職人として活動したかった背景があります。
彼は誰に習ってマスクを作製したのでしょう。
「当時は家から離れた場所だったけど、レオポルドロペスに工房に行ってよく見学していたよ。」
彼はロペスの工房で足繁く通いマスク作りを覚えた様です。
彼の工房にお邪魔すると、そこには目紛しいはずのフィギュア、ウルトラマン、ゴジラ、スターウォーズ、バットマン
「ここはBANDAIの専用の棚だよ」
特撮が好きな様で、高価なフィギュアが沢山並んでいます。
彼の作品が見たくて、ストック分はあるのか?と聞いても
「今は作った物をすぐ手放しているので、手元には残っていないよ」
衝撃ですが、自分のマスクのストックがあまりない様です。
お願いしていたトゲトゲの多いマスクは、全ての角に又止めしてあります。ラウルロメロと同じ角止めですが、彼は糸が細い為に繊細にみえます。
彼は日本とも関係の深い職人ですが、彼は不運な事が重なって、今では関わっている人があまりいない様です。
メキシコの職人さんと交流のある日本人は礼節を重んじていると思って嬉しく思っていたのですが、皆が皆では無いようです。
私がフィッシュマンにマスクを納品した際にウンベルトさんも一緒にいたのですが、見せたら、
「これはローリンに似ている型紙だね」
確かにローリンの型紙を参考に起こしたものだったので、驚きました。
マスク研究家でもあります。
メキシコも沢山職人さんがいますが、野良職人ではなく歴史のある職人さんと話すのは大変勉強になりました。
彼はクリエティブ能力が高く、テスティゴのマスクを見ていると、三枚ハギのマスクを着用しています。
ラインが美しく見事なマスクです。
彼が作り出すデザインセンスは日本人受けするようなデザインが多いです。
近年だとドス・カラス・ジュニアのデザインセンスは「さすが!」の一言です。
大変丁寧な作りで日本人に人気のある職人さんです。
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