久々の解析シリーズ
今回は80年代のローリンです。
彼は日本に来日してマスク職人としてのお話しをしてくれました。
Gスピリッツには彼のインタビューも掲載されていて、歴史的な資料も沢山揃っています。
資料と照らし合わせて当時のマスクを見てみると新しい発見や彼の縫製の素晴らしさを知る事になります。
ローリンという天才
私がマスクを作り始めた2000年初頭に初めてローリンのマスクを手にしたのを覚えています。
初心者だった頃の私に衝撃がありました。
完成度の高さ、バランス、縫製、素材、何もかも完璧でそれからは彼のマスクの虜になりました。
様々なマスクを購入しては研究していました。
例えば、十字テープを表から縫っているのか?裏から縫っているのか?ボンドは付けているのか、
どの様に塗っているのか?本当に細かいニュアンスまで見ていました。
インタビューでは彼にはマスク製作の先生はいないとの事です。
エストレージャブランカのマスクを解体して研究したそうです。
70年代から彼はマスクを製作していて、70年代のマスクを手に入れるのは極めて困難です。
しかし、80年代の最も忙しい時期のマスクを見る機会が訪れました。
新たなる発見がそこら中にあり、彼の探究の歴史を知る事になります。
83年ぐらいからのマスクの追憶に迫ってみましょう。
ローリンのマスクといえば
ローリンの代表的なマスクは数沢山あります。
スペルアストロ
ウルティモドラゴン
ビジャーノ3号
この3選手は超スーパースターで、10年間ほぼ彼らのマスクのみしか作っていなかったそうです。
どれも骨が折れるマスクです。
90年代の写真を見るとローリン製のマスクを使用しているのがわかります。
明らかにバランスの優れたマスクなので、写真からもすぐわかります。
初めてスーパースターに納品したのが『マティマティコ』だったそうです。
2000年代以降のマティマティコはそこそこ出回っていますが、80年代になると弾数が極僅かです。
一番最初のスターのマスクだけに思い入れも強いと思います。
クリエイターとしての資質
一からのデザインを構築するのは最も頭を悩ませます。
彼は究極のバランスセンスの持ち主ですから、与えられたデザインを最も良いバランスにします。
ウルティモドラゴンもトサカの角度や目の角度が彼にしか出せないものがあります。
それでも、年代によって型紙を変えてきているので驚きます。
それが、ある程度完成形になっている状態から更に変更ですから常人の私にはわかりません。
本来ならこれだ!と決めた型はずっと使い続けます。
例えば、ラウルロメロのドスカラスは80年代から型紙が変化していません。
なので、アップデートが如何に難しいのかが理解できます。
さいごに
私の好きな職人さんを深掘りできるのは嬉しいものです。
実際にお会いしお話しさせてもらったのも良い経験になりました。
今活躍している職人さんは、少なからず彼の影響を受けているものだと思います。

コメント