昔憧れていた選手のマスクはやはり手に入れたいものです。
例えば、ゴムラメサメ口、インカフィッシュマン、ビクトルアルコン、1世マスカラス、、、例を出せばきりがありません。
マスクはマスクでも上記のマスクは最上級のレベルの物で、まずは手に入る事はありません。
ヴィンテージマスクとは、唯一無二のマスクなので価値があります。
しかし、どうしても手に取りたい場合は復刻して再現いたします。
今回は前回紹介した三色の旧ラメを使用したドスカラスを復刻してみました。
素材は細ラメとコリアンラメです。
この黄緑の発色のラメは長い間存在しなかったので、大変新鮮です。
ロペスのサメを作ると雰囲気が出るかもしれませんね。
私がどれぐらいこのマスクを再現できたかと言うと、勿論、本物とは天と地の違いがありますが、
同じ厚さの革を使用、かなり分厚い革です。
革の色もジャスト!と言うぐらい同じ革がありました。
製法は違うにしても雰囲気が出ていると思います。
この革は依然購入したものの、厚すぎて使用を控えていました。
しかし、昔のマスクは結構厚めの革を使用していました。
良い機会だったのかもしれません。
復刻するという事はそのマスクを良く知っておく必要があります。
オークションにはコピー商品がありますが、オリジナルに近づく事は大変困難だと思います。
日本はタイガーマニアが沢山いますが、例えば鼻曲がりエレファントを再現するにも”なぜあの様に曲がったのか?”がわからない
限り本当の再現はできません。本体を縫製する時に引き攣ってしまったのか、テープのテンションなのか、
実際に見てみないとわからない物が沢山あります。
復刻とは知れば知るほど難しいと思わせるものです。
同じ型紙で作っても全然違うものができます。そこからは試行錯誤して20%を25%ぐらい違づけるよう試行錯誤をします。
メキシコの老舗の職人さんも復刻再現をしています。
しかし、彼らと私達一般人職人との違いは、彼らは独自の世界で復刻している事です。
プエブラ期には存在しない、ロペスのデザインのマスクがありますが、プエブラは様々なデザインを復刻再現しています。
しかし、その縁取りは”プエブラ”の世界観が詰まっています。
「これオリジナルと表情が違って嫌だ」なんて良くありますが、プエブラのロペス再現は嫌味が一切なく、
そのロペスの表現をしていながらもプエブラの世界観で作っているのです。
星野戦なんかそうですが、プエブラの再現は再現を超えて自分の世界で表現しているのです。
これは、今までの経験と物の感じ方と表現方法が一般人と大きく違うという事です。
逆立ちしても、敵わないわけです。
僕ができる限り研究してもやはり雰囲気は出ているけど何か違うなと言うレベルです。
その研究をする限り自分の世界を築いていけたらと思います。
果てしなく遠い世界です。
次回のライブ配信は予定はないのですが、何かご希望の”お題”などございましたらコチラにメールか、コメント欄にご記入ください。宜しくお願い致します。
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