【解析15弾】セプティエンブレ•ネグロ インカ製

セプティエンブレ•ネグロ(septimbre negro)

はじめに

インカは60年代から70年代にかけて活躍した職人さんです。

当時のグラビアを見てもインカ製と思われる物もあります。

彼が最も親しくしていたレスラーのセプティエンブレ•ネグロの紹介です。

暗黒の9月と言う名前の由来は以前書いた気がします。

彼の十八番のマスクだけに作りが妥協がありません。

縁取りの黄色い部分は合皮です。

薄い合皮生地を使う事でスムーズな感じです。

メッシュは二重です。

耳と上のラインは違う素材の分厚い合皮です。

この黒の部分も分厚い合皮です。

合皮とはいえ重厚感が凄いです。

この針穴の痕があります。

これは職人なら誰もが経験がある知らない内に他も縫っていたという現象です。

人間臭くて良いですね。

裏側です。裏当ては鼻の部分のみです。

テープも縦一本です。

応援用出身の職人だけに、その感性が残っているのか!?

紐通しも裏当てはありません。

紐通しも面白く、穴が同じ数ですが、場所がバラバラですね。

出来は素晴らしく、合皮でも裏当てが無くても充分に機能致します。

このマスクはインカの全てが詰まっている様な気がします。

最後に

ロメロファミリーが終わりました。

見てみると新しい発見があり、飽きがきませんね。

ラウル、ビクトル、インカ、各々の個性がありますし、また、時代によっても大きく違います。

歴史のあるマスク職人さんは追ってみると面白いですよね。


旧ラメ金銀のオーダーは残り1、2枚です。気になる方はご連絡下さい。

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