ユニバーサルプロレス回顧録5

資料

Rey Sandokanさんからのユニバーサルの寄稿です。

凄い知識量です。

 

91年9月「ファンタスティコ・セプテンブレ91」

 

このシリーズから待望のリングが完成しました。確かリング募金とかやってましたね。リングのエプロンが他の団体と違い広くなっていたのが印象的でした。参加メンバーは軽量級が多くも、受けの上手いルードがしっかりといるバランスの取れた人選です。

参加メンバー

テクニコ

パンテーラII

ラセール

ロビン・フッド

(ロス・トルトゥギーヨ・カラテカス)

ラファエロ

ミケランジェロ

ドナティージョ

レオナルド

ケンドー

ルード

エル・シグノ

ブラック・パワー

ライ・リチャード

フェリーノ

カネロ・カサス

(ロス・テメラリオス)

ロボ・ルビオ

ブラック・テリー

ホセ・ルイス・フェリシアーノ

シュー・エル・ゲレーロ

ブカネロ

リキ・ボーイ

このシリーズは後楽園が最終戦のみでした。そしてシリーズの目玉は浅井とデルフィンのカベジェラ・コントラ・マスカラ!だったのですが、デルフィンが来日直前メキシコで交通事故に遭い怪我をしてしまい来日中止…代わりにパナマ遠征から一時帰国したモンキーマジックワキタが参加…そしてそのワキタが地元でブラック・パワーに負けてペロンに…当時デルフィン=ワキタはまだ知らなかったのでこの意味がわかりませんでしたが、92年スペルエストレージャでモモタロウ凱旋で意味がわかりました(笑)

何故浅井とワキタが抗争を行ったか?そして何故実現しなかったか?さらに本当にワキタはパナマ遠征していたのか?この真相は奇しくも本日開催されるドクトルルチャイベントユニバーサル第2弾で質問出来たら聞いてみようと思います。

さて、話をシリーズの内容に戻します。今大会はUWA軽量級ルチャドールが大挙してやってきましたね。当時人気者だった、ロス・トルトゥギーヨ・カラテカス揃い踏みとブラソスの四男ロス・アルケーロスのロビンフッドとリーダーラセールさらにはEMLLからのパンテーラIIの初来日テクニコ

迎え撃つルードはテメラリオス初代リーダー金狼ロボ・ルビオ、UWA版サングレ・チカナことUWAウェルターチャンピオンのライ・リチャード、地味だけど何か惹かれるものを持つリキボーイ、私の好きなロコ・サンドカンの実弟ブカネロEMLLからカサス家の次男フェリーノと三男カネロ・カサスと新鮮な顔触れプラス常連組

中でも注目はやはりカラテカス!そこにロビンを加えての10人タッグは見ものでした!対戦相手はこれまた勢揃いしたロス・テメラリオスにリキボーイ。入場だけでも華がありますよね。テメラリオスは四人ともマスクを着用しての入場。ロボルビオ、フェリシアーノは以前被っていたマスクなのか、ちゃんとした作りのマスクでした。ブラック・テリーは民芸品みたいなお面でコールの際に客席に投げ入れてました。

試合はトリッキーなカラテカス達にルード組が翻弄されてましたが、やはり受けの上手いフェリシアーノやテリーの動きに目がいってしまいすね!終盤の場外弾の撃ち合いで1番光ったのはフェリシアーノのトペ・コンヒーロでした!地味で受け身のルードでこれだけのトペコン出せるのはフェリシアーノ位ではないでしょうか?最後はシューとロビンの因縁対決(90年2月にシューがマスカラ戦で勝利)でロビンが回転式背骨折り固めで棚から牡丹餅的な勝ち方でテクニコ軍勝利!10タッグならではの激しくも楽しい戦いは素晴らしかったです。ロボルビオを生で観れたのはビジャノプリメーロ並みに貴重な体験でした。カラテカスの中身がディアボリコスとアルケーロスライバル同士の組み合わせとかもいま思うと凄く貴重ですね。

他にはUWA最軽量級タイトルマッチが日本で実現、ライト級チャンピオンのラセール対フェリーノ。フェリーノもまだ線が細く動きも早くかなりスピーディーな展開に、テクニコながらもラセールの巧みさが上回る試合で最後はフェリーノのムーンサルトを自爆させロメロスペシャルでラセール防衛!セコンドにはロビンが着きアルケーロス揃い踏み見れて嬉しかったのですが、実はアルケーロス第三の男ダニー・ボーイも同時来日してたんですよね…まさかあの頃はカラテカス4号がダニー・ボーイなんて知る余地も無し(笑)密かにトリオで来日していたのは新間さんの遊び心なんでしょうかね(笑)

メインのタッグマッチは揺れ動く浅井の動きが気になる試合、パートナーはパンテーラIIとナウカルパンタッグ結成、黒のショートタイツにレガースと忍者コスチュームを封印しての何か決意の表れかと思うようでした。対戦相手は当時若手有力株のカネロ・カサスと前回のユニバーサルトークショーで新間代表が認めた私も大好きなブカネロとのコンビ、ブカネロは入場の際客席にお土産をばら撒いてました!欲しかったな…(笑)試合はやはりテクニコ組がスピーディーな展開を作りそれを荒削りながらも若さと勢いで攻防するカネロとまだ無名若手なブカネロが上手い受けを披露してテクニコチームを光らせてました。まだ細かったパンテーラもいい動き、浅井もスペースフライングタイガーアタックを披露!両チームの持ち味を全て出した試合でした。試合後の浅井の涙は…

そして忘れてはならない試合…それは私が憧れていたルチャドールブラック・パワーと浜田のカベジェラ・コントラ・マスカラ…なぜこの試合が組まれたかは未だに謎です(笑)事の発端は愛弟子ワキタがペロンにされたのがきっかけ、師匠が仇を討つと言う形みたいですね。元々ブラック・パワーは88年5月5日にビジャノ・テルセロ&ペロ・アグアヨに剥がされてるの(パートナーはブラック・パワー1号=インドミト)であまり新鮮味は無かったですが、私からしたら一大事です(笑)試合は呆気なく7分くらいで浜田がコブラツイストで勝利。試合後清くマスクを脱ぎ渡すパワーに私は涙を流しました…このシリーズで被っていたマスクはケンドー製でしたね。後日アイドールに同タイプなのか使用済みなのか販売されていたのを手にしなかったのは未だに後悔してます(笑)

ありがとうございます。

この文章は昨日のドクトルのイベントの前に書いてくださいました。ありがとうございました。

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