プエブラとロペス一家(Puebla y Lopez)

プエブラ(Puebra Alejandro)

ドクトルさんのブログを読んでいるとプエブラとロペス一家の事が書かれていました。

どちらも甲乙をつける事は私には難しく思います。
各々の功績や技術は比べられないです。

ロペスのクリエイティブ能力は高く、幾何学模様の様な複雑なデザインから、何かテーマを用いて描いている物まで彼の世界感で描く物は後世に多大なる影響を与えています。

60〜70年代の伸縮のしない旧サテンを用いた縫製技術の高さ、一つ一つのマスクに工夫を凝らしてている事、例えばウラカンラミレスの鼻の切り込みの高さやサントの本体の完成度、ドクトルワグナーの丈の長さなど、彼の美意識が後のプエブラアレハンドロ氏に受け継がれている事だと思います。

プエブラも言わずと知れた名職人です。
彼はロペス一家に影響を受け、独自の研究で昇華していきました。
絶対的なバランスの良さ、プエブラの黄金比があり、ロペスのオーバーの復刻も彼に掛かるとプエブラの風を感じながらもバランスが良く納得してしまいます。

逆にFUJIJAPANをロペスが作る事もあります。
ラインの違いが分かると面白く思います。富士山の下のライン
波打っているのはプエブラのみです。

マスカラスのオーバーの需要が高まると彼自身も街を周りスケッチしたりしてイメージを付けていった様です。

様々な物にインスピレーションを求めていて、近年の名作のゲレーロマヤは
タトゥー雑誌を見て参考にしたと言っていました。

そのマスカラスのトレードは幾度となく『アップデート』されていき各時代により表情や寸法、本体の形が変化していきます。

それ以外にも沢山のルチャドールを作製してその都度寸法や製作など1人で行なっていたなんて超人技だと思います。

個人的にはプエブラが作ったアントニオマルチネスの代表作が見たかったです。
ファンタスマはいつかは見たかったマスクの一つでした。

両巨頭の甲乙は、手塚治虫と藤子不二雄を比べるぐらい甲乙がつけ難い物です。

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