エル・ソリタリオ
メキシコ国内で今も活躍しているが、もう大御所レベルの選手が最も憧れていたレスラーの一人です。
太陽仮面こと”エル・ソラール”も彼に憧れていて、ポーズはどことなく”エル・ソリタリオ”のポーズになっていますよね。
デビューは60年で、名前も”エル・ソリタリオ”ではありませんでした。
そして、名門のグアダラハラ(メキシコシティに次ぐ第二の都市)の”ディアブロベラスコ”に師事します。
グアダラハラ出身やその周辺の選手は、”ディアブロ・ベラスコ”に師事する事が多かったようです。
名のある有名なレスラーを排出している、メキシコの”カールゴッチ”です。
まず、ソリタリオはマスクもそうですが、色気のある選手でもありました。
この、Youtubeのインタビュー動画を見てください。
なんとも、かっこいい!
エル・ソラールも彼の仕草一つ一つに魅力があると、言っていた記憶があります。
日本にも数度来たことがあり、あだ名が金狼仮面だったかな・・・(すいません失念してしまいまいした。ご指摘ください)
後の”初代タイガーマスク”よりも先に”ローリングソバット”をしていました。名前はフィロメナって言った気がします。
新日本プロレスにも来日していましたね。
彼は当時のマンガで「ローンレンジャー」と言うキャラから生まれました。
マスクは一貫して”マルチネス”製を使用していました。
彼のマスクの特徴としては、金色に輝く生地に黒い眼鏡のようなラインが入っていることです。
金に生地も、ラメ、サテン、ドゥブリン(ジャージ)、スパンコールと多種多様でした。
そして、欠かせないのが、本体の特殊な形です。
これは、昔の”アントニオマルチネス”が多用していた型紙パターンで、ソリタリオ以外にも、その時代のビジャーノ、スコルピオ、
サングレフリア、ドクトル・オボルマンなどなど(その他多数)が、その前傾の特殊な型紙を使用していました。
しかも、面白いのが、お皿に縁取りが合わさっているパターンと、合わさっていないパターンがあり、尚且つ目の大きさも
かなり大きいものから、そうでないものまであります。
目と目の間に縫い目があるのですが、そこの縫い合わせるときに斜めに縫ってしまうと、角度が変わってしまう事も
一つの原因だと思います。マスクは同じ型紙で作っても毎回出来が違うのが面白いところです。
この前傾の型紙は各職人もインスパイアされています。
型紙を見ると全然違うのが、良く理解できます。
そして、十字テープは縦に一本だけで、再度は縫い代を縫いこんでいるだけです。
これもアントニオはずっとシングルステッチかと思いきや、ステッチを被せるぐらいにして二重で縫製されています。
このマスクの難しいところは、バランス、鼻の処理です。
鼻の処理は幅が広いけど、潰れないようにすること、これはかなり難しいです。
アントニオの”リスマルク”もそうでしたが、彼の鼻の処理は素晴らしいです。
画像はドゥブリンに本革使用の物です。
恥ずかしながら私の作品です。こちらはファンの方の元へ行きます。
アントニオの型紙なのに上記の様にはいきませんね。
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