材料不足
世界的に半導体が少なくなり、新たなる需要に追いつけなくなっている昨今。
マスク業界にも迫っています。
メキシコの職人さんと話していても、エナメル革が少なくなり、マスクが製作できないとの事、
素材は一期一会、良い素材があれば迷わず買うしかありません。
日本もある程度はありますが、近年の取り巻く環境から、需要の少ない生地は終売になったりしております。
本場メキシコの革の街
本場メキシコではどうかといえば、革製品で有名な『レオン』ですが、そのレオンでも上質の革は手に入りにくくなっているようです。
20年前は職人さんもレオンまで革を買い出しに行くとか言ってましたから。
種類も多く、特殊なホログラム合皮までありました。
現に、今私が持っている革在庫も徐々に減ってきています。革はもう同じ物は手に入れるには難しく思います。
更にエナメルは経年劣化します、色移りベタつき、諸問題が色々出てきます。
だからと言い『合皮』はなるべく使いたくない、合皮も縫い目が綺麗に出る物と、いかにも安物の
物があります。オークションに出品されているマスクを見てみたら良くわかりますよね。
様々な工夫
以前、本革の重厚さが欲しいが故に、合皮の下に特殊なシートを噛ませて縫っていた時期もありました。
どの職人さんも拘りはあり、様々な工夫をします。
ラウルは本革を敷いていましたが、素材が今と同じで手に入り難かったのか?
しかし、ラウルの『本革敷』の技術は素晴らしく、縫い目も機能性も見た目も素晴らしい出来です。
ラウルの話になると熱くなりますが、またいつか話せればと思います。
エラスラメの減色や革の入手困難は大きな問題です。
メキシカンでも近代的なマスクは作らないので、素材が重要です。
良い生地が有ればお互いに情報交換できればと思います。何か見つけた方はコチラから
雑談
円安、行動制限、日本に取って物資が買い難い状況にあります。
何となく元に世界には戻れない様な気もしますが、出来る事を楽しく過ごしています。
最近は良いマスクを作れて自分でも眺めたり飾ったりしています。
マスクは一点物なので思い入れのあるマスクは大切にすると良いですね。
まんだらけの謎の記事を上げてから反響があり、情報も頂きました。
買取りは難しいんだなと思わせます。知識が無いと真偽がわかりません。
ホームページ見ても間違っている物もあります。
これは美術関係は更に複雑になっています。実情はとても難しい問題を孕んでいます。
参考ブログに面白い記事を発見しました。
昔は業界が狭く、顔見知りの商いが中心だった様で、閉じた市場だったようです。
安心して物を購入できた時代も、バブルが来て自称鑑定士が現れ混沌としていきます。
マスク業界はこれからどの様な流れになるのかはわかりませんが、納得するマスクを手に入れたい物です。
画像は極上の真紅の革が手に入りました。協力して頂き感謝を申し上げます。
最後のオレンジラメです。この色も廃盤になりました、全力で良いマスクを作ります。
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