良い職人さんは、道具と素材を大事にします。
私も決まった鋏とカッターを長年使っています。
他の道具でも製作できますが、なんか違うなと感じると思います。
ロペスのマスクを集めたりして見てみると、当時の材料と道具が無い中
苦労した痕跡がマスクから感じる事が出来ます。
当時からラメは貴重で、お皿の一部が足りないので継ぎ足ししていたり、
ベロは違う素材にしたりとか、苦労を感じます。
今メキシコでは点線付きの喉テープも生産が終わったと聞きました。
日本では杉綾テープとスピンドルテープが主流でよく見ますが、点線入りの
喉テープはもうあるだけという事になります。
しかし、ファンからすると喉テープの拘りはあまり感じないように思います。
私がメキシコで仕入れてきた喉テープが終わったらどうしようかな?
なんて思っていましたが、そうなったら杉綾テープを使用するかもしれません。
しかし、今は貴重な素材で製作できるので、無駄にはできません。
写真にあるように、継ぎ足しをして製作します。
これは、ロペス2世のマスクにも同じ処理を見ました。
マルチネス、ラウルに見られる紐通しの継ぎもそうですね。
革は今も昔も貴重な資源です。
私はこのような、マスク職人の痕跡が見えるマスクは選手に関わらずに
好きです。ロマンがあると思います。
マスク一つ見ても見えてくるストーリーがあるんですね。
コメント