マルチネスのマスクは本当に不思議です。同じマスクでも大きく型紙が違うことがザラにあります。
アントニオ・ビクトル・アシスタントと入り混じっているからでしょうか?
マルチネスはその「ブレ」が大変興味があり面白いです。
アントニオさんが作製していた頃はあまりブレは無いように思います。
しかし、縦タグになると色々変化が出てきます。
マルチネスの鋭角な革のステッチのエンドは△止めかV字止めで終わっています。
しかし、止めてあるマスクと止めていないマスクがあります。
止めているマスクは大体繊細にステッチがされており、本体の縫製も綺麗です。
これは誰が作ったのかは謎ですが、出来の良いマルチネスは本当に素晴らしいです。グラビアでもこれだ!っていう顔を表現しています。
最後に、ベロのタグですが、これは知っている方も居るのかもしれませんが、ベロを作ってからタグを縫い付けると、裏にもステッチが残りますが、
マルチネスは残しません、これは縫い合わせる前にタグを付けて縫っています。何の為でしょうか?偽装防止でしょうか?
大変興味深い処理です。しかもちゃんと真ん中に来ているので、さすがと言わざるを得ません。
昔のマスクの魅力はこんなところにもあります。
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