はじめに
前回に続きマルチネスビクトルさん以外製のご紹介です。
このサントもカネックと同じ作者で、痕跡も同じです。
奇しくも、最近オークションに出ていた『マルチネス製ソリタリオ』も同じ縫製の特徴から同作者と考えます。
80年代のイホサントのグラビアを見ると、明らかなマルチネス製が見る事ができます。使用時期は短く後にウンベルト製『ニューメーカー』を使用する事になります。
エラスラメにお馴染みのデザイン
皿の位置が低く、十字テープを縫う時は前側が弧を描く形になります。表現が上手くできませんが、マルチネスやローリンはこの様な型紙がありますね。
紐通しの継ぎ目が縫い合わされています。
セッティングしてから縫い合わせています。
この押さえです。結構跡ついています。
内側シングル、外側ダブル。フリアの様なスタイルですがマルチネスです。
カネックも同じでした。
この縫幅も同じですね。
本体を縫っている時はローリング押さえを使っているのでしょうか?
ベロは裏もラメです。
この独特の裏張り。シングルです。
ボンドのシミが出ていますね。苦手な人もいますが、私はあまり気にしません。
正面この顔立ちは『マルチネス』と感じませます。
ロペスと違う処理がここ、鼻を最初に折り込んで、裏からテープで縫ってから、表に革を貼って縫っていますね。
口のステッチが繊細です。
まとめ
マルチネス製の紹介でした。90年初期か80年後期にルチャリブレ低迷期に日本向けに製作した物でしょうか。。。どこかのお店が仲介していた話も聞きます。
同じロッドの作品は数枚日本にあります。タグはなくてもマルチネス製として存在しています。
ビクトル氏は革のカッティングで縫製は他の人など、メキシコのマニアは言っていました。
実際はわからない事が多いマルチネスですが、純ビクトル製は当初から出来が酷かった様です。
次回は60年代のロペス一世の作品をご紹介します。