【解析8弾】エル•イホ・デル•サント マルチネス

エル・サント(El Santo)

はじめに

前回に続きマルチネスビクトルさん以外製のご紹介です。

このサントもカネックと同じ作者で、痕跡も同じです。

奇しくも、最近オークションに出ていた『マルチネス製ソリタリオ』も同じ縫製の特徴から同作者と考えます。

80年代のイホサントのグラビアを見ると、明らかなマルチネス製が見る事ができます。使用時期は短く後にウンベルト製『ニューメーカー』を使用する事になります。

エラスラメにお馴染みのデザイン

皿の位置が低く、十字テープを縫う時は前側が弧を描く形になります。表現が上手くできませんが、マルチネスやローリンはこの様な型紙がありますね。

紐通しの継ぎ目が縫い合わされています。

セッティングしてから縫い合わせています。

この押さえです。結構跡ついています。

内側シングル、外側ダブル。フリアの様なスタイルですがマルチネスです。

カネックも同じでした。

この縫幅も同じですね。

本体を縫っている時はローリング押さえを使っているのでしょうか?

ベロは裏もラメです。

この独特の裏張り。シングルです。

ボンドのシミが出ていますね。苦手な人もいますが、私はあまり気にしません。

正面この顔立ちは『マルチネス』と感じませます。

ロペスと違う処理がここ、鼻を最初に折り込んで、裏からテープで縫ってから、表に革を貼って縫っていますね。

口のステッチが繊細です。

まとめ

マルチネス製の紹介でした。90年初期か80年後期にルチャリブレ低迷期に日本向けに製作した物でしょうか。。。どこかのお店が仲介していた話も聞きます。

同じロッドの作品は数枚日本にあります。タグはなくてもマルチネス製として存在しています。

ビクトル氏は革のカッティングで縫製は他の人など、メキシコのマニアは言っていました。

実際はわからない事が多いマルチネスですが、純ビクトル製は当初から出来が酷かった様です。

次回は60年代のロペス一世の作品をご紹介します。

タイトルとURLをコピーしました